モエレシーリング（2001年生、母エイシンコマチ）

モエレシーリング（2001年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時11歳）と交配したエイシンコマチが17歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川ミツ。戦績は、地方31戦13勝2着4回。2003年のマヤノトップガン賞に勝利した他、2003年のアグネスタキオン賞を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堂山芳則厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2003年）

7月3日、デビュー戦は国信満騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったハッピーレディからクビ差の2着に惜敗した。

7月10日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国信満騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったカツサカイからクビ差の2着に甘んじた。

8月6日、中3週で迎えた3戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジII（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のカネマサスピーディをクビ差制して初白星を挙げた。

9月2日、中3週で迎えた4戦目は、2歳（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のカネマサヴィーナスをクビ差制して2勝目を手に入れた。

9月30日、中3週で迎えた5戦目は、2歳（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったコスモバルクから1馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中1週で迎えた6戦目は、千葉津代士騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアグネスタキオン賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のコスモバルクに1馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

10月28日、中1週で迎えた7戦目は、2歳オープンのマヤノトップガン賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千葉津代士騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のウエイトフォーに約15馬身の大差をつけて勝利を手に入れた。

3歳（2004年）

5月31日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタカオイーグルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて休養明け初戦を制した。

4歳（2005年）

12月8日、約18か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた9戦目は、一般C2五（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイエスタッチを途轍もない末脚で3/4馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

12月30日、中2週で迎えた10戦目は、丸の内特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のタカノドレスアップに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5歳（2006年）

1月31日、中4週で迎えた11戦目は、両国特別（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワタリウインドに1馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月22日、中6週で迎えた12戦目は、うしかい座特別（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったキンセイブレイドに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中6週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた13戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、豊島区特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月9日、中3週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた14戦目は、目黒区特別（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアポロアドミラルを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月11日、中4週で迎えた15戦目は、夕凪特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

6歳（2007年）

12月10日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C1九（大井ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1九（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7歳（2008年）

1月18日、中2週で迎えた18戦目は、一般C2-14 15 16（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月21日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた19戦目は、一般C2-11 12（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のインカントに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

3月11日、中2週で迎えた20戦目は、一般C2五六（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバンダムツヨシに5馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

3月24日、中1週で迎えた21戦目は、かみのやま特別（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバンダムツヨシに4馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

4月25日、中4週で迎えた22戦目は、豊島区特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月16日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた23戦目は、練馬区特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメークアポイントに2馬身の差をつけて制した。

6月4日、中2週で迎えた24戦目は、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（7戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月1日、中7週で迎えた25戦目は、ショウタイム賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（8戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた26戦目は、野馬追賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（9戦4勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた27戦目は、一般B3三（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

10月5日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、ペガサス賞（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた29戦目は、オクトーバー賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

8歳（2009年）

4月20日、約6か月の休養明けで迎えた30戦目は、スピカ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（10戦4勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた31戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、WORLD-1賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。