アイアムザプリンス（1995年生、母Daunserly）

アイアムザプリンス（1995年3月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のSummer Squall（当時8歳）と交配したDaunserlyが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦3勝2着1回、地方5戦0勝2着2回。1997年の札幌3歳ステークス(G3)に勝利した他、1997年のコスモス賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

7月20日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジュゲムを半馬身差し切って初勝利を挙げた。

8月17日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、シャインポイントに半馬身交わされて2着となった。

8月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のカネトシウイングに1馬身1/4の差をつけて優勝

9月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のビルドアップリバーに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

11月15日、中7週で迎えた5戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯3歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

3歳（1998年）

7月5日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

9月6日、中8週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦3勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

10月3日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦3勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、オーロカップ（東京芝1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

5歳（2000年）

9月24日、約23か月の休み明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた12戦目は、木村芳晃騎手を鞍上に迎えて、一般A（高崎ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月15日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村芳晃騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったマキバソシアルからクビ差の2着に甘んじた。

11月19日、中4週で迎えた14戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木村芳晃騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、勝ったクライムスピードから6馬身差の2着に敗北した。

6歳（2001年）

9月2日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、ミルクカップ（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木村芳晃騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月29日、中3週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた16戦目は、サルビア特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村芳晃騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。