ニザエモン（2008年生、母ナゾ）

ニザエモン（2008年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「仁左衛門」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時16歳）と交配したナゾが11歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中地康弘。戦績は、中央平地28戦4勝、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は2014年の北九州短距離ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

5月22日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

5月29日、連闘で迎えた2戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のワンダーゴヴェルノに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月25日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

4歳（2012年）

7月28日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月9日、中5週で迎えた5戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2013年）

6月2日、約9か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の勝負根性で諦めることなく走り切り、5着を確保した。

6月29日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

12月22日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は中井裕二騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

6歳（2014年）

1月19日、中3週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンセルマンに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5月18日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のシンジュボシに2馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

7月5日、中6週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月6日、中8週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサマールナに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

11月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

7歳（2015年）

1月12日、中5週で迎えた18戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

5月10日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた21戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月19日、中7週で迎えた22戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、5着を確保した。

8月23日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田翼騎手（2戦2勝）。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい18着に終わった。

10月11日、中6週で迎えた24戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（3戦2勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（4戦2勝）。17頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた26戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

8歳（2016年）

1月16日、中5週で迎えた27戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた28戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

3月20日、中4週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた29戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の松浦川賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4月17日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、祖母山特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた31戦目は、地方重賞の高千穂峰賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた32戦目は、地方重賞の阿蘇山賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長田進仁騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞の九千部山賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で長田進仁騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。