ミヤマリリー（1988年生、母ミヤマビユーテイー）

ミヤマリリー（1988年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のアーテイアス（当時14歳）と交配したミヤマビユーテイーが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）大宮牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の八雲特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

土門健司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

9月8日、デビュー戦は田所秀孝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は434kg。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゴールドナゲットを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のテイールーパスに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着を確保した。

3月2日、中4週で迎えた5戦目は、4歳500万下の芝桜賞（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したテンザンハゴロモを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアヤパワーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月7日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田所秀孝騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

8月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田所秀孝騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月7日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイアモンドエリナをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月20日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（7戦2勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

12月21日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は田所秀孝騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4歳（1992年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（9戦2勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の橿原ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（10戦2勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

2月29日、中1週で迎えた17戦目は、鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（11戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月23日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田所秀孝騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ヤクモアサカゼに交わされて4馬身差の2着となった。

9月12日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のノアピアレスに1馬身1/4の差をつけて4勝目を挙げた。

11月1日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（12戦2勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた21戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（13戦2勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の花園ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（14戦2勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（15戦2勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5歳（1993年）

1月9日、中1週で迎えた24戦目は、雅ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（16戦2勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた25戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で西浦勝一騎手（17戦2勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3月21日、中7週で迎えた26戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着を確保した。

4月17日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた28戦目は、烏丸ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

6月20日、中5週で迎えた29戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、エルムステークス（札幌ダート1700m 小雨/重）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月11日、中2週で迎えた30戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた31戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。