ルシールシーダー（1990年生、母パワーシーダー）

ルシールシーダー（1990年5月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時10歳）と交配したパワーシーダーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）増本牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の奥多摩ステークス。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

8月22日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館ダート1000m 雨/不良）に出走。馬体重は510kg。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のタイクインビーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月18日、中1週で迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったサウザーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

11月27日、中9週で迎えた4戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の長篠特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

12月18日、連闘で迎えた6戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

4歳（1994年）

1月15日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、4着に入った。

2月5日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は田島信行騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のタヤスアクティーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

5月14日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の天保山特別（阪神芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は安田康彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた12戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の小野特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたダイイチウイン決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月24日、中1週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の妙高特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の越後特別（新潟芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のカミングスーンに4馬身の差をつけて3勝目を収める

9月11日、中2週で迎えた17戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の御嶽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビッグショウリを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（1995年）

6月11日、約9か月の休養明けで迎えた18戦目は、水無月ステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月30日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた21戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた22戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた23戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた24戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイキクレセントをクビ差振り切って5勝目をつかんだ。

6歳（1996年）

1月21日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。