プリンセスアイリ（2005年生、母オンナノキモチ）

プリンセスアイリ（2005年6月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「王女＋人名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロイヤルスズカ（当時12歳）と交配したオンナノキモチが14歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は鎌田孝一。戦績は、中央平地2戦0勝、地方42戦7勝2着9回。主な勝ち鞍は2008年の如月賞。

経歴

デビュー前

伊藤強一厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2007年）

7月20日、デビュー戦は花本正三騎手を鞍上に据えて、2歳戦の新馬チャレンジ（2）（笠松ダート800m 曇/良）に出走。馬体重は413kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の未勝利馬リバイバル（1）（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンの秋風ジュニア（P）（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月25日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた4戦目は、2歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で花本正三騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた5戦目は、2歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で花本正三騎手（4戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイドルメンバーに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月6日、中3週で迎えた6戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、2歳（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳戦の未勝利馬リバイバル（4）（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた8戦目は、2歳戦の未勝利馬リバイバル（5）（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったオムネテンプスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月30日、中2週で迎えた9戦目は、2歳（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（7戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず4着に敗れた。

3歳（2008年）

1月9日、中0週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスズナを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

1月25日、中1週で迎えた11戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ヒデフジに交わされて2馬身半差の2着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた12戦目は、3歳戦の如月賞（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスズナをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月9日、中3週で迎えた13戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の新緑賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（8戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた15戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（9戦1勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた16戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（10戦1勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、ヒロノバイオに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月1日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で花本正三騎手（11戦1勝）。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

7月24日、中7週で迎えた18戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞のサラ・クイーンカップ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた19戦目は、3歳戦の金の弩標特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（12戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた20戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（13戦1勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた21戦目は、3歳戦の雷鳥特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（14戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

9月23日、連闘で迎えた22戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の萩特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた23戦目は、3歳戦のイチイの木特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（15戦1勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた24戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（16戦1勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた25戦目は、一般C11（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（17戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた26戦目は、一般C10 13（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で花本正三騎手（18戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたマリリンショット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月11日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた27戦目は、一般C12（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したコスモフトゥーロに半馬身届かず2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた28戦目は、一般C14（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2009年）

1月1日、連闘で迎えた29戦目は、笠松競馬参拝記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るサンシャインクインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

1月11日、中0週で迎えた30戦目は、めいほう杯（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で尾島徹騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフラッシュバニヤンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

1月22日、中1週で迎えた31戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で尾島徹騎手（5戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックペッパーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

1月29日、連闘で迎えた32戦目は、木元隆博・島村英里奈結婚記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で尾島徹騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヒシルートに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

2月13日、中1週で迎えた33戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で尾島徹騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったフェールクークーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月25日、中1週で迎えた34戦目は、一般C5（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で尾島徹騎手（8戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた35戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（19戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダイスケーズカラーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月20日、連闘で迎えた36戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（20戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた37戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（21戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

5月15日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた38戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

6月26日、中5週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた39戦目は、一般C2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（10戦2勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた40戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（11戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロックエンジンをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月21日、中3週で迎えた41戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、アカシア特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

8月28日、連闘で迎えた42戦目は、孔雀草特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（12戦3勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた43戦目は、高賀の森水杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（13戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のメジロセイバーを半馬身振り切って7勝目を奪取した。

9月25日、中1週で迎えた44戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般B8（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。