コスモシンドラー（2002年生、母Anniegetyourgun）

コスモシンドラー（2002年8月28日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ドイツの実業家、オスカー・シンドラーより」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のGreen Desert（当時19歳）と交配したAnniegetyourgunが5歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地31戦5勝2着3回、地方10戦2勝2着2回。2006年の阪急杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

1月23日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエスワイジュピターに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の寒桜賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエネルマオーにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3月6日、中2週で迎えた3戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

10月22日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のファインテイオーに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

11月26日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の鞍馬特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（4戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入った。

12月25日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したプリティメイズにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2006年）

1月21日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のラストモアを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

2月4日、中1週で迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシンボリエスケープを3/4馬身振り切って4勝目を掴み取った。

2月26日、中2週で迎えた11戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したブルーショットガンに半馬身届かず2着に敗北した。

4月2日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（7戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月5日、約7か月の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（8戦3勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（9戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシンボリウエストに2馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

12月17日、中3週で迎えた15戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（10戦4勝）。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に敗れた。

5歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（11戦4勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（12戦4勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた18戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武幸四郎騎手（13戦4勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

7月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

11月11日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

12月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

12月23日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2007ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

6歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた23戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

5月17日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

6月29日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

8月3日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

7歳（2009年）

5月3日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた30戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた31戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず14着に終わった。

12月10日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた32戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、八重垣酒造青乃無特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい最後はヒストリーと並んで7着同着となった。

8歳（2010年）

1月1日、中2週で迎えた33戦目は、初夢特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月28日、中3週で迎えた34戦目は、4歳以上A1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず4着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた35戦目は、炭酸泉日本一よかたん特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた36戦目は、サンテレビ賞（園田ダート1230m 晴/重）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーアアストラエアを上がり1位の末脚で半馬身差し切って久しぶりに勝利を挙げた。

4月7日、中4週で迎えた37戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた38戦目は、おゝ浜のポン酢特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は川原正一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したスペラーレを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中1週で迎えた39戦目は、4歳以上A1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のバージンサファイヤに2馬身の差をつけて7勝目を手に入れた。

6月11日、中3週で迎えた40戦目は、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた41戦目は、3歳以上A1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（4戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったホールドマイラヴにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗れた。