シンボリウエスト（2000年生、母Kenbu）

シンボリウエスト（2000年3月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のGone West（当時16歳）と交配したKenbuが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦3勝2着3回、地方10戦8勝2着1回、海外5戦1勝。2009年の函館スプリントステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

4歳（2004年）

5月2日、21頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。最後は、2着のCupids Rayに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月7日、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、ナーススプリントステークス（アイルランド・ネース芝1006m）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月16日、12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月18日、鞍上はM.キネーン騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月10日、鞍上は2戦連続でM.キネーン騎手（2戦0勝）。28頭立ての2番人気に推されて大外28番ゲートからスタート。17着に敗れた。

5歳（2005年）

11月15日、約13か月半の休み明けで迎えた6戦目は、倉地学騎手を鞍上に迎えて、一般C12（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアンディーバローズに2馬身の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

6歳（2006年）

1月2日、中6週で迎えた7戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で倉地学騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた8戦目は、一般C16（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で倉地学騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコンフィデンツァに4馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

2月1日、中1週で迎えた9戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で倉地学騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアンディーバローズを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

2月15日、中1週で迎えた10戦目は、一般C12（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で倉地学騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキングスゾーンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月3日、中1週で迎えた11戦目は、マンサク特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で倉地学騎手（5戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のワンダージェンヌに3馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

3月20日、中1週で迎えた12戦目は、清洲城特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で倉地学騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るキングスゾーンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

3月30日、中0週で迎えた13戦目は、一般B11（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で倉地学騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤクモポイントを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月12日、中1週で迎えた14戦目は、里桜特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で倉地学騎手（8戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキングスゾーンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、しょうぶ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で倉地学騎手（9戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のスリーカンパニーを3/4馬身振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月21日、中2週で迎えた16戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のネヴァーストリートに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月2日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

8月13日、中5週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミスティラブに1馬身3/4の差をつけて勝利数を11に伸ばす

10月7日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたニシノナースコール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中3週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったコスモシンドラーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月2日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスピニングノアール決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

7歳（2007年）

8月11日、約7か月半の休み明けで迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトミノドリームを3/4馬身振り切って休養明けの一戦を制した。

8月26日、中1週で迎えた26戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

8歳（2008年）

7月20日、約11か月の休養明けで迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。8着に終わった。

9歳（2009年）

7月5日、約11か月半の休み明けで迎えた28戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着を確保した。

8月2日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

9月13日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

10歳（2010年）

6月20日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた32戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

8月28日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた33戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。