トーセンマイスター（2016年生、母センティナリー）

トーセンマイスター（2016年1月27日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋巨匠、名人（独）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時13歳）と交配したセンティナリーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年のおおとり賞(一般B2三)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ジャパンヘルスサミットによって2,484万円で落札された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月21日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

8月19日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

12月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2019年）

1月20日、中3週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた6戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したロンリイマンサパタにクビ差届かず2着となった。

3月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたグランプリワン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月8日、中8週で迎えた8戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若鮎賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のログブックをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2020年）

1月5日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中健騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた10戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg減らして迎えた11戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、向日葵特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナツノトビラを猛烈な末脚でアタマ差だけ差し切って久々の実戦を物にした。

8月27日、中1週で迎えた12戦目は、見越彬央騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二三（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るローマノキュウジツを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

9月25日、中3週で迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、三峰山特別（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったジーガーロンシャンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月9日、中1週で迎えた14戦目は、11月3日JBC2020大井×門別賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月10日、中8週で迎えた15戦目は、TOKYO MEGA ILLUMI賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は保園翔也騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた16戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、おおとり賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のカイトセブンに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。