テンシノオクリモノ（2006年生、母ハクバノテンシ）

テンシノオクリモノ（2006年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「天使の贈り物」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時11歳）と交配したハクバノテンシが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は加藤牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方39戦5勝2着7回。2011年の荒尾まっぽしスプリント(一般C)に勝利した他、2011年の荒尾ばってんスプリント(一般C1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、加藤牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、加藤牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

7月2日、デビュー戦は山口竜一騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月26日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったナギサノヨウニから1馬身差の2着に敗北した。

9月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のガーランドに約12馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

10月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山口竜一騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったビッグハーバーから4馬身差の2着に敗北した。

10月28日、中2週で迎えた5戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口竜一騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るピースオブバイオを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

12月26日、中7週で迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビューティーネームをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

3歳（2009年）

1月23日、中3週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のゆきやなぎ特別（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したティーンチャーチにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた10戦目は、3歳戦の竹筍特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったチームドラゴンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月16日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦の山桜特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた12戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた13戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のあやめ特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

7月1日、中3週で迎えた14戦目は、3歳オープンの天秤座特別（門別ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は山口竜一騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の華月賞（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

10月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、2009馬産地見学ガイドツアー特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた17戦目は、桜井拓章騎手を鞍上に迎えて、ホテル四季の風特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた18戦目は、日高報知新聞特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4歳（2010年）

5月4日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた19戦目は、天然温泉札幌モエレ健康センター特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた20戦目は、八重桜特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月1日、中1週で迎えた21戦目は、浦河ゴールデンゴッド特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた22戦目は、アルゴル特別（門別ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

6月29日、中1週で迎えた23戦目は、カノープス特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑村真明騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたモエレヘイセイ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

7月13日、中1週で迎えた24戦目は、日高町水道協会特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で桑村真明騎手（7戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた25戦目は、コールサック特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で桑村真明騎手（8戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた26戦目は、日高町家畜自衛防疫組合特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で桑村真明騎手（9戦0勝）。11頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた27戦目は、平取義経特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で桑村真明騎手（10戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

9月16日、連闘で迎えた28戦目は、ハイアーゲーム賞（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で桑村真明騎手（11戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた29戦目は、日高こんぶ特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で桑村真明騎手（12戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

10月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、新ひだか町特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で桑村真明騎手（13戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月12日、中5週で迎えた31戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、佐賀すかってすっスプリント（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したアビンニャーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

5歳（2011年）

1月10日、中3週で迎えた32戦目は、佐賀どがんでん速かスプリント（佐賀ダート900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた33戦目は、パラダイスカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、アインスキーに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月3日、中1週で迎えた34戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、荒尾まっぽしスプリント（荒尾ダート950m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールデンキラリに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月6日、連闘で迎えた35戦目は、梅花特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャングルゼットを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を手にした。

3月4日、中3週で迎えた36戦目は、荒尾ばってんスプリント（荒尾ダート950m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月13日、連闘で馬体重を前走から13kg増やして迎えた37戦目は、すみれ特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4月24日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた38戦目は、スイートピー特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（6戦1勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた39戦目は、カーネーション特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

10月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた40戦目は、清水裕一騎手を鞍上に迎えて、りんどう特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた41戦目は、かえで賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。