ドリームウイング（1990年生、母スパングルス）

ドリームウイング（1990年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時9歳）と交配したスパングルスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着5回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

8月23日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

11月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

3歳（1993年）

1月9日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスガノセカイイチを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月12日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下のなでしこ賞（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

9月11日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシービーロマンをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

10月30日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（8戦2勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着を確保した。

12月12日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

4歳（1994年）

1月15日、中4週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（9戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったダンディタイタンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

1月30日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（10戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（11戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったポジーにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月5日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4月9日、中4週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の明石特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたスマッシュボーイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月1日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（12戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（13戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメイショウオイカゼに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

6月11日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（14戦3勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

7月30日、中6週で迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に終わった。

5歳（1995年）

5月14日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（15戦3勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた22戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったミスヤマジンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月9日、中5週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（16戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

8月26日、中6週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（17戦3勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（18戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月17日、連闘で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（19戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたホウユウレイラ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月28日、中1週で迎えた28戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（20戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

11月19日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（21戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

6歳（1996年）

4月25日、約5か月半の休み明けで迎えた31戦目は、米川昇騎手を鞍上に迎えて、空知特別（岩見沢ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた32戦目は、瑞穂賞（岩見沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で米川昇騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。3着を確保した。

5月28日、中2週で迎えた33戦目は、紅葉山特別（岩見沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で米川昇騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。