カチウマホーク（1986年生、母キヌノヤシオ）

カチウマホーク（1986年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシーホーク（当時23歳）と交配したキヌノヤシオが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）桑田牧場。戦績は、中央平地15戦5勝2着1回。1990年の鳴尾記念(ハンデG2)に勝利した他、1990年の札幌記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柄崎義信厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

6月3日、デビュー戦は鹿戸雄一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアリダーアモンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月1日、中3週で迎えた2戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のアマリリス賞（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハセアンビションに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた4戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 小雨/良）に49kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったチョウカイエクセルに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

11月18日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4歳（1990年）

2月4日、中5週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンデーホストに1馬身3/4の差をつけて優勝

6月9日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

7月21日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のナエボオルフェに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

8月19日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月6日、中6週で迎えた12戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

12月2日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴーサインを3/4馬身振り切って重賞初制覇を遂げる

12月23日、中2週で迎えた15戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は的場均騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず最後はリアルバースデーと並んで11着同着となった。