アンパサンド（2004年生、母アビエント）

アンパサンド（2004年3月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「ＡＮＤを意味する記号『＆』の名称」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフィガロ（当時9歳）と交配したアビエントが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地2戦0勝、地方21戦5勝2着5回。2007年のジャパンダートダービー(Jpn1)で2着に入った他、2006年の全日本2歳優駿(G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

米川昇厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2006年）

6月7日、デビュー戦は斉藤正弘騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

6月14日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

6月28日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（札幌(地)ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で斉藤正弘騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のフィールアブレスをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

7月12日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で斉藤正弘騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のブラックマンバに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月12日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で斉藤正弘騎手（4戦2勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞のイノセントカップ（旭川ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で斉藤正弘騎手（5戦2勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のフジエスギャラントに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

9月26日、中3週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で斉藤正弘騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた8戦目は、2歳G3の北海道2歳優駿（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で斉藤正弘騎手（7戦3勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トップサバトンに交わされて4馬身差の2着となった。

12月13日、中6週で迎えた9戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3歳（2007年）

1月17日、中4週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月28日、中9週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したトップサバトンに半馬身届かず2着に敗北した。

5月9日、中5週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したトップサバトンにアタマ差届かず2着に惜敗した。

6月6日、中3週で迎えた13戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフリオーソをクビ差振り切って4勝目をマークした。

7月11日、中4週で迎えた14戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったフリオーソに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月29日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、Jpn1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4歳（2008年）

1月30日、中4週で迎えた16戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

2月24日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

4月9日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月26日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったスマートファルコンに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

5歳（2009年）

1月3日、中4週で迎えた20戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のギャンブルオンミーに4馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

5月20日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた22戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

7歳（2011年）

4月21日、約22か月の休養明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた23戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、’11ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。