ヤマノリアル（1996年生、母ユーワマユミ）

ヤマノリアル（1996年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時17歳）と交配したユーワマユミが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、地方19戦10勝2着1回。2000年のTCK女王盃(牝G3)に勝利した他、2000年のマリーンカップ(牝G3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

後藤稔厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（1999年）

2月17日、デビュー戦は張田京騎手を鞍上に据えて、4歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスバルノホシに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月15日、中3週で迎えた2戦目は、4歳（船橋ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサストワンダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

4月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳戦のヒヤシンス特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のラッキーテイオーを3/4馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

4月28日、中3週で迎えた4戦目は、3歳戦のあやめ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦3勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るルイボスマクラレンを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

5月19日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のモミジホープに4馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

8月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエビスジャパンにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月11日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のゴールデンティアラ賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマロンハマナスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月24日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳ハンデ地方重賞のリリーカップ（川崎ダート1600m 曇/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で張田京騎手（7戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のラハンヌに3/4馬身の差をつけて7勝目を獲得した。

12月22日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で張田京騎手（8戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のマルダイキセキに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2000年）

2月3日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で張田京騎手（9戦8勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマジックリボンに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

3月8日、中4週で迎えた11戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で張田京騎手（10戦9勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4月5日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で張田京騎手（11戦9勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアブクマレディーを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

5歳（2001年）

1月31日、約10か月の休み明けで迎えた13戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で張田京騎手（12戦10勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は14戦連続で張田京騎手（13戦10勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

4月4日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で張田京騎手（14戦10勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた16戦目は、地方重賞のテレビ埼玉杯（浦和ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で張田京騎手（15戦10勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

11月23日、約7か月の休養明けで迎えた17戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた18戦目は、鷹見浩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のファーストレディー賞（大井ダート1790m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

6歳（2002年）

1月23日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。