シャークファング（2011年生、母ノースソング）

シャークファング（2011年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のパイロ（当時6歳）と交配したノースソングが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）元道牧場。戦績は、地方25戦3勝2着2回。2014年の桜花賞(牝S1)に勝利した他、2014年のユングフラウ賞(牝S2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、元道牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。2歳のとき、元道牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、鮫島明洋によって325.5万円で落札された。

秋吉和美厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2013年）

7月11日、デビュー戦は森泰斗騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は483kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフォルツァチエに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月31日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦のはやぶさ特別（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた4戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの’13ゴールドジュニアー（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた5戦目は、2歳戦のくまたか特別（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したコマンドゥールキイを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

11月4日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦のとき特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピンキーロックに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月25日、中2週で迎えた7戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のひばり特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

12月31日、中4週で迎えた8戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

3歳（2014年）

1月21日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの’14桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた10戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったノットオーソリティに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月27日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のブルーセレブに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4月24日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

6月3日、中5週で迎えた13戦目は、3歳オープンの優駿スプリントトライアル（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた14戦目は、3歳S3の優駿スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

9月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦のトワイライト賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月5日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（6戦1勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた17戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、いたばし二輪草特別（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

12月30日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（7戦1勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

4歳（2015年）

4月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（8戦1勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

5月26日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのけやき賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（9戦1勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

7月1日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（10戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた22戦目は、早田功駿騎手を鞍上に迎えて、ロマンティックナイト賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の芙蓉特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（11戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

9月28日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、港区特別（大井ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた25戦目は、神無月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。