セイオーキッド（2017年生、母モエレフルール）

セイオーキッド（2017年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+赤紫色」。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時19歳）と交配したモエレフルールが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は三石橋本牧場。2023年のスプリント特別(一般)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中川公成厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

3月14日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

4歳（2021年）

2月23日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般C18（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスプリングヴェガに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月10日、中1週で迎えた3戦目は、善太川特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスリーシャーペンに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月24日、中1週で迎えた4戦目は、五条川特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーシャーペンに6馬身の差をつけて1番人気に応えた。

6月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

11月14日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。

5歳（2022年）

1月4日、中3週で迎えた8戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のザモウコダマシイに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

1月21日、中1週で迎えた9戦目は、七里の渡し特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた10戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 小雪/稍重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた11戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のドリームウォリアーに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月11日、連闘で迎えた12戦目は、どんこファイナル特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた13戦目は、一般C2（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のトーセンリヤンをハナ差振り切って6勝目を奪取した。

5月3日、中2週で迎えた14戦目は、おうし座特別（名古屋ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（5戦4勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたユキプロスパー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月17日、中1週で迎えた15戦目は、あすなろ杯（名古屋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のデンプシーロールに1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

6月8日、中2週で迎えた16戦目は、青葉特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（7戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったソランに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた17戦目は、飛島特別（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（8戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のユキプロスパーに1馬身の差をつけて8勝目を獲得した。

7月22日、中3週で迎えた18戦目は、疾走特別（名古屋ダート920m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（9戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るネオトリニティーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6歳（2023年）

3月28日、約8か月半の休み明けで迎えた19戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた20戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、卯月特別（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた21戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原辰徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた22戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた23戦目は、麦秋特別（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は菅原辰徳騎手（2戦0勝）。5頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた24戦目は、葛山晃平騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた25戦目は、M2の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で葛山晃平騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

8月1日、中3週で迎えた26戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で葛山晃平騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

10月10日、中9週で迎えた27戦目は、高野誠毅騎手を鞍上に迎えて、初雁特別（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた28戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高野誠毅騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月14日、中2週で迎えた29戦目は、一般B1一（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で高野誠毅騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた30戦目は、塚本涼人騎手を鞍上に迎えて、ひいらぎ賞（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた31戦目は、ゴールデンジョッキーズシリーズ第2戦（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた32戦目は、夢・希望未来へ前進（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は塚本涼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。