コウエイオトメ（2008年生、母ホットマンボ）

コウエイオトメ（2008年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋乙女」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時7歳）と交配したホットマンボが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は石郷岡雅樹。戦績は、中央平地36戦5勝2着7回。2014年、2015年と日経新春杯(ハンデG2)で2回4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、石郷岡雅樹から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、石郷岡雅樹から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、西岡静男によって745.5万円で落札された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月23日、デビュー戦は岡部誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

11月20日、中1週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

12月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

3歳（2011年）

1月29日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のママキジャをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

4月2日、中8週で迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

5月8日、中4週で迎えた7戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

10月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた9戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月29日、中3週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の巻特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた11戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したファタモルガーナを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したベンジャミンにクビ差届かず2着となった。

2月12日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマルブツマスターに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月3日、中2週で迎えた14戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のプロローグカップ（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアマファソンを3/4馬身振り切って3勝目をマークした。

5月13日、中6週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

9月22日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月13日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したカルドブレッサにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月22日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったタイキプレミアムにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2013年）

1月20日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたエックスマーク決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月16日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したリベルタスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月24日、中4週で迎えた23戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラスヴェンチュラスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月12日、中6週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

10月5日、約5か月の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したエディンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月9日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハーバーコマンドをクビ差振り切って優勝

12月14日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず最後はアロマティコと並んで14着同着となった。

6歳（2014年）

1月19日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入った。

2月16日、中3週で迎えた30戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（7戦1勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた31戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず最後はエクセラントカーヴと並んで9着同着となった。

4月13日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（8戦1勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

10月14日、約5か月半の休み明けで迎えた34戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた35戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

7歳（2015年）

1月18日、中8週で迎えた36戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。