ヤマニンビサージュ（2007年生、母ヤマニンエリプス）

ヤマニンビサージュ（2007年4月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋顔つき（仏）」。毛色は青毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時10歳）と交配したヤマニンエリプスが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地17戦1勝2着2回、地方17戦2勝。主な勝ち鞍は2010年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

2月28日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

3月21日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったワンダースキーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月18日、中3週で迎えた3戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、勝ったミラクルレジェンドにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

5月2日、中1週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のママズディッシュに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月5日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

10月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップケレス賞（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた9戦目は、名古屋チャレンジカップサテュロス賞（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のローゲに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

12月19日、中6週で迎えた10戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

4歳（2011年）

1月23日、中4週で迎えた11戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の海の中道特別（小倉芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

5月7日、中6週で迎えた14戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず14着に終わった。

6月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西村太一騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

8月11日、中5週で迎えた17戦目は、アルファルド特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月20日、連闘で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月4日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

10月4日、中3週で迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、オクトーバースター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた21戦目は、名古屋チャレンジカップキューピット賞（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメモリーキャップに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月19日、中4週で迎えた22戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

5歳（2012年）

1月27日、中9週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた23戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、夢見ヶ崎特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた24戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、駿麗特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた25戦目は、群雄特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた26戦目は、春霞特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた27戦目は、強羅特別（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた28戦目は、山吹特別（浦和ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた29戦目は、鴨宮特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（4戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた30戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、紫陽花特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた31戦目は、パール特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（5戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた32戦目は、持原大志騎手を鞍上に迎えて、相模川特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた33戦目は、城ヶ島特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

11月23日、約4か月の休養明けで迎えた34戦目は、本田紀忠騎手を鞍上に迎えて、トパーズ特別（浦和ダート1500m 曇/重）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。