イイコトバカリ（2014年生、母ワナ）

イイコトバカリ（2014年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「良い事ばかり」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時14歳）と交配したワナが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は木村牧場。戦績は、中央平地21戦2勝、地方3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2017年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

6月19日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松若風馬騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた5戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

11月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

3歳（2017年）

1月22日、中6週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月4日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のローゼンハインに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月1日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

9月17日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で松若風馬騎手（8戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で松若風馬騎手（9戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、4着を確保した。

10月21日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で松若風馬騎手（10戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスペクターをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2018年）

3月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で松若風馬騎手（11戦2勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

3月31日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松若風馬騎手（12戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず16着に終わった。

5月5日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松若風馬騎手（13戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松若風馬騎手（14戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で松若風馬騎手（15戦2勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松若風馬騎手（16戦2勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で松若風馬騎手（17戦2勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で松若風馬騎手（18戦2勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

9月9日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた22戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、仲秋特別（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月8日、中3週で迎えた23戦目は、さざんか特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長田進仁騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた24戦目は、錦秋特別（佐賀ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で長田進仁騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したオリンピアスカイを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月24日、中3週で迎えた25戦目は、久住山賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で長田進仁騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた26戦目は、師走賞（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で長田進仁騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（2019年）

1月3日、中3週で迎えた27戦目は、新春特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で長田進仁騎手（5戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天授のガッツでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。