シングルカスク（2011年生、母スペシャライズ）

シングルカスク（2011年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「一切のブレンドを行わないウイスキー。父名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時12歳）と交配したスペシャライズが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦1勝、地方29戦8勝2着5回。主な勝ち鞍は2014年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

10月26日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 小雨/不良）に出走。馬体重は416kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

12月15日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

3歳（2014年）

1月11日、中3週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

3月21日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた7戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のプレフェリートを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月2日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

9月21日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で原田和真騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。3着に入った。

11月8日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原田和真騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

4歳（2015年）

4月26日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

8月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。14着に敗れた。

11月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

5歳（2016年）

2月21日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた15戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、しゅんらん賞（園田ダート1230m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた16戦目は、山田雄大騎手を鞍上に迎えて、黄桜かっぱ特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた17戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、おゝ浜のポン酢特別（園田ダート1400m 雨/良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた18戦目は、丹波篠山茶特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は山田雄大騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

10月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、銀ぶろう寿司特別（高知ダート1300m 雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ティアップストームに交わされて2馬身差の2着となった。

10月29日、中1週で迎えた20戦目は、戻り鰹の塩たたき特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアイスクリンをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

11月12日、中1週で迎えた21戦目は、刀銘国益特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アイスクリンに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、一般C3 11（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月21日、中0週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、一般C3-10（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

12月30日、連闘で迎えた24戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般C3-7（高知ダート1300m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジャングルターザンに4馬身の差をつけて制した。

6歳（2017年）

1月17日、中2週で迎えた25戦目は、カンツバキ特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

1月25日、連闘で迎えた26戦目は、一般C3-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

1月31日、連闘で迎えた27戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったモミヂノニシキに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

2月14日、中1週で迎えた28戦目は、一般C3-3（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエアビートワンに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月5日、中2週で迎えた29戦目は、土佐あかうし特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた30戦目は、大崎ハニカミ結婚特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（8戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラウンネプチューに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月8日、中2週で迎えた31戦目は、神崎蘭子生誕祭特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた32戦目は、一般C2-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で赤岡修次騎手（10戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエムオーハンターに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

5月4日、中1週で迎えた33戦目は、中田貴士騎手を鞍上に迎えて、一般C1-6（高知ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月13日、連闘で迎えた34戦目は、ウツボ特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中田貴士騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、セイウンジャイロに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5月21日、連闘で馬体重を前走から11kg増やして迎えた35戦目は、一般C1ロ C2イ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中田貴士騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のロクハラタンダイをアタマ差振り切って断然人気に応えた。

6月17日、中3週で迎えた36戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、平家の滝特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた37戦目は、一般C1-5（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は中田貴士騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のリトルをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

7月17日、中1週で迎えた38戦目は、長沢の滝特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は林謙佑騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた39戦目は、夜さ恋ナイター8周年ありがとう特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は中田貴士騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

8月6日、連闘で迎えた40戦目は、一般C1イ（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（11戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、エイシンドルチェに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月26日、中2週で迎えた41戦目は、一般B5（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（12戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた42戦目は、ススメ五つの星屑特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（13戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウカイララバイに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月8日、中3週で迎えた43戦目は、牝馬限定戦のミラク特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（14戦5勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。