スダビート（1986年生、母スダヤマト）

スダビート（1986年4月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハードツービート（当時17歳）と交配したスダヤマトが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は清水スタッド。戦績は、中央平地11戦4勝2着4回。1989年のセントライト記念(G2)で2着に入った他、1989年のディセンバーステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稲葉幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

8月21日、デビュー戦は大崎昭一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったブァンフォーアコーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

9月3日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイファイブスターに約12馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（1989年）

3月12日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下の山藤賞（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったマイネルシャッツに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月7日、中3週で迎えた6戦目は、4歳400万下のスイートピー賞（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアームバンガードに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月28日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したカミノフシラビにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月17日、中2週で迎えた8戦目は、4歳900万下のさくらんぼステークス（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（3戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルタカタイソンを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って圧倒的人気に応えた。

9月24日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったサクラホクトオーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴田政人騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた11戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハワイアンコーラルに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。