ハワイアンコーラル（1985年生、母ミヨノマツ）

ハワイアンコーラル（1985年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハワイアンイメージ（当時8歳）と交配したミヨノマツが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）冨岡牧場。戦績は、中央平地33戦6勝2着4回、地方10戦2勝2着2回。1989年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)で2着に入った他、1990年のエプソムカップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村貢厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

1月31日、デビュー戦は石神富士雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石神富士雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のドクタースパークに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月6日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神富士雄騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったホリワンダーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

3月20日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で石神富士雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワダグラスを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月3日、中1週で迎えた5戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のロングランシチーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月14日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイワゲーブルを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って3勝目を掴み取った。

5月29日、中1週で迎えた8戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。24頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、6着を確保した。

10月29日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコックロビンを半馬身差し切って久方ぶりの一戦を物にした。

11月20日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた11戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のモガミエールを半馬身振り切って5勝目を挙げた。

12月25日、中2週で迎えた12戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

4歳（1989年）

1月22日、中3週で迎えた13戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったランニングフリーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

2月19日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月14日、中8週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（4戦0勝）。17頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

11月12日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた18戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったスダビートにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月24日、中2週で迎えた19戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（6戦2勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

5歳（1990年）

2月4日、中5週で迎えた20戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/重）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい18着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

7月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（7戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

12月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた25戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（8戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず最後はスズオーエンスと並んで6着同着となった。

6歳（1991年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた26戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（9戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた27戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（10戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

3月16日、中4週で迎えた28戦目は、京葉ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で増沢末夫騎手（11戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタケデンマンゲツを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

7歳（1992年）

5月30日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、メイステークス（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（7戦2勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月28日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた30戦目は、吾妻小富士賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（8戦2勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

7月12日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（9戦2勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

8月23日、中5週で迎えた32戦目は、伊藤栄騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

10月11日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

8歳（1993年）

9月20日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた34戦目は、吉田正寿騎手を鞍上に迎えて、一般C（中津ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のマチカネホダカに7馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

10月9日、中2週で迎えた35戦目は、大分県馬主会長賞特別（中津ダート1760m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田正寿騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月27日、中6週で迎えた36戦目は、霜月特別（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田正寿騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンスペシャルからクビ差の2着に甘んじた。

12月18日、中2週で迎えた37戦目は、高砂哲二騎手を鞍上に迎えて、英彦山賞（中津ダート1760m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったソルトシェーカーから8馬身差の2着に敗北した。

9歳（1994年）

8月6日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた38戦目は、一般B（中津ダート1620m 晴/良）に出走。鞍上は吉田正寿騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた39戦目は、一般B（中津ダート1620m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田正寿騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた40戦目は、安東章騎手を鞍上に迎えて、一般B（中津ダート1620m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた41戦目は、一般B（中津ダート1620m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安東章騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウクロシオに1馬身半の差をつけて8勝目を手にした。

10月29日、中1週で迎えた42戦目は、一般B（中津ダート1620m 晴/良）に出走。鞍上は吉田正寿騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月10日、中5週で迎えた43戦目は、一般B（中津ダート1620m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田正寿騎手（6戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。