ラヴズオンリーユー（2016年生、母ラヴズオンリーミー）

ラヴズオンリーユー（2016年3月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「みんなへの愛を込めて。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したラヴズオンリーミーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の香港カップ(香・G1)に勝利した他、2021年のクイーンエリザベス2世カップ(香・G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、DMM.comによって1億7,280万円で落札された。

ＤＭＭバヌーシーにて総額3億1,766万円（3.2万×9927口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月3日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアーデンフォレストに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月25日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のランブリングアレーに1馬身3/4の差をつけて2勝目を獲得した。

3歳（2019年）

4月7日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のルタンブルに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

5月19日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカレンブーケドールをクビ差振り切って樫の女王の座を手にした。

11月10日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4歳（2020年）

5月17日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったパフォーマプロミスにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

10月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月27日、中5週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続でM.デムーロ騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

5歳（2021年）

2月14日、中6週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るステイフーリッシュを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

3月27日、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月25日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のグローリーヴェイズに3/4馬身の差をつけてG1・2勝目を挙げた。

8月22日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したソダシに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月6日、鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のMy Sister Natに半馬身の差をつけて3つ目のG1タイトルを奪取した。

12月12日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のヒシイグアスを短アタマ差制して4つ目のG1タイトルを手中に収めた。