トータルビクトリー（2013年生、母ベネチアンテンズ）

トータルビクトリー（2013年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「完全勝利」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時16歳）と交配したベネチアンテンズが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。2018年のコーラルオープン(一般A1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小野次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月31日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

3歳（2016年）

1月23日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

3月20日、中7週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着を確保した。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた7戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

7月23日、中8週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

9月30日、中6週で迎えた11戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のコスモス賞（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた12戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったアミフジタイカンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中2週で迎えた13戦目は、一般C2五六（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のイナズマデーアに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月7日、中3週で迎えた14戦目は、犬吠埼特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のうどんサミットin熊谷賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

4歳（2017年）

1月9日、中2週で迎えた16戦目は、睦月賞（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

2月28日、中6週で迎えた17戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた18戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、サンケイリビング新聞社杯（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた19戦目は、桜の華賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったランドギャラクシーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中2週で迎えた20戦目は、一般C1八九（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた22戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、一般B11（名古屋ダート1400m 小雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のバイザスコットをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

6月6日、中1週で迎えた23戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、麦秋特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた24戦目は、一般B8（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモアザンワーズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸野勝虎騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったプレジデントスワンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた26戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で丸野勝虎騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーホウレゼルヴを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月13日、中2週で迎えた27戦目は、さそり座特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸野勝虎騎手（4戦3勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のワイズセレクションに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月27日、中1週で迎えた28戦目は、一般A5（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丸野勝虎騎手（5戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスアーニャに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

12月11日、中1週で迎えた29戦目は、バンテージ賞（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸野勝虎騎手（6戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5歳（2018年）

1月2日、中2週で迎えた30戦目は、スイセン特別（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で丸野勝虎騎手（7戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた31戦目は、スイートピー特別（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で丸野勝虎騎手（8戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったサンタンパに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

1月31日、中1週で迎えた32戦目は、スイートバイオレット特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で丸野勝虎騎手（9戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアイオシルケンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月14日、中1週で迎えた33戦目は、クロッカス特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で丸野勝虎騎手（10戦5勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメモリートニックを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

3月2日、中1週で迎えた34戦目は、コーラルオープン（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で丸野勝虎騎手（11戦6勝）。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず3着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた35戦目は、ムスカリー特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で丸野勝虎騎手（12戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るマスターリデルを半馬身差し切って優勝

3月30日、中1週で迎えた36戦目は、枝垂桜特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で丸野勝虎騎手（13戦7勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイゴマサムネに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4月30日、中3週で迎えた37戦目は、昇竜戦（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で丸野勝虎騎手（14戦8勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた38戦目は、L.サレス騎手を鞍上に迎えて、カーネーション特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

6月7日、中2週で迎えた39戦目は、しゃくなげ特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（15戦8勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた40戦目は、磯ノ木特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤友則騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた41戦目は、夏椿特別（名古屋ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（16戦8勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に終わった。