ナスノローラン（1986年生、母ナスノチハヤ）

ナスノローラン（1986年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のステイールハート（当時14歳）と交配したナスノチハヤが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業（株）那須野牧場。戦績は、中央平地39戦5勝2着5回。1991年の京王杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で3着に入った他、1991年の多摩川ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒木静雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

12月11日、デビュー戦は吉沢宗一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイコウエースを鬼脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（1989年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳400万下の呉竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（2戦1勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

4月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳400万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉沢宗一騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

5月13日、中5週で迎えた5戦目は、4歳400万下の八重桜賞（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で吉沢宗一騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリワードパラディンを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

6月11日、中3週で迎えた6戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉沢宗一騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったカッスルキングにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

7月9日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のしゃくなげステークス（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で吉沢宗一騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉沢宗一騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉沢宗一騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉沢宗一騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャコーリボンを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

10月15日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は11戦連続で吉沢宗一騎手（10戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた12戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1400万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（11戦3勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

4歳（1990年）

1月15日、中6週で迎えた14戦目は、初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（12戦3勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた15戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（13戦3勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

2月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で吉沢宗一騎手（14戦3勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

5歳（1991年）

1月26日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた17戦目は、天間昭一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（15戦3勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は天間昭一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したアマミシーザーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月7日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で天間昭一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフィリーズベストを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月3日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で天間昭一騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた22戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’91ダービージョッキーズステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のフェザーマイハットに2馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

7月6日、中5週で迎えた23戦目は、安達太良ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は天間昭一騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた24戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（16戦3勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

9月8日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は天間昭一騎手（5戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、最後はレガシーオブゼルダと並んで3着同着となった。

10月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で天間昭一騎手（6戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた27戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月16日、中2週で迎えた28戦目は、ノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は天間昭一騎手（7戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したマルブツサンキストを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月14日、中3週で迎えた29戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で天間昭一騎手（8戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（1992年）

1月25日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のツーワエースを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

2月29日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

3月28日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた33戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手（17戦3勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

10月24日、約6か月の休養明けで迎えた34戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は天間昭一騎手（9戦0勝）。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた35戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で天間昭一騎手（10戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた36戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で天間昭一騎手（11戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

7歳（1993年）

1月23日、中4週で迎えた37戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で天間昭一騎手（12戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

2月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた38戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったニホンピロプリンスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月27日、中1週で迎えた39戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の内外タイムス杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。