ウェディングバレー（2001年生、母Dime Queen）

ウェディングバレー（2001年3月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は芦毛。種牡馬のPeaks and Valleys（当時9歳）と交配したDime Queenが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦4勝2着3回。2005年のアイビスサマーダッシュ(G3)で2着に入った他、2003年のクリスマスローズステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

9月27日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は524kg。7頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコスモラスターをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月1日、中4週で迎えた2戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた3戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた4戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエーピーソブリンに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月27日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のガッサンルーブルをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

3歳（2004年）

1月24日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたクリスタルヴィオレ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月14日、中6週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。最後はタレてしまい18着に終わった。

9月25日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた10戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

4歳（2005年）

2月27日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた12戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアイルランド大統領賞（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

6月18日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月3日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の疾風特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のケイビイスパイダーに1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

8月7日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦3勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったフサイチホクトセイから1馬身半差の2着となった。

8月21日、中1週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムチュラサンからクビ差の2着に甘んじた。

10月1日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

5歳（2006年）

6月18日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた22戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 雨/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた23戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

10月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。