エリー（2012年生、母パラダイスフラワー）

エリー（2012年3月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「光、慈悲（Ｅｌｅａｎｏｒ）に由来する女性名」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時13歳）と交配したパラダイスフラワーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方23戦8勝2着9回。主な勝ち鞍は2016年の三陸山田港宇野商店生うに杯(一般B2一)。

経歴

デビュー前

奥平雅士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

9月14日、デビュー戦は黛弘人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

12月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

3歳（2015年）

1月12日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

3月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、3歳C2二（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったウインマジュールに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月13日、中1週で迎えた5戦目は、3歳C2一（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったメイショウヒコザに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた6戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳C2二（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったアンワンワールドに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳C2二（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったマイネルサフィルスを半馬身捉え切れず2着となった。

6月6日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の秋田場外開設記念秋田竿灯賞（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

7月4日、中3週で迎えた9戦目は、3歳C1五（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルラヴィーンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳C1三（盛岡ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったゴールドリボンにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

8月16日、中2週で迎えた11戦目は、3歳C2一（盛岡ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアパシオナーダに9馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月30日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったデルマウンライマツに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月13日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤雄一騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデルマミヨチャンに9馬身の差をつけて順当に勝利した。

9月27日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2六（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシグラップジュエルに約13馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

10月12日、中1週で迎えた15戦目は、盛岡愛馬の会会長杯（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアパシオナーダに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月25日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1九（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた17戦目は、外山・藪川そば賞（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本政聡騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた18戦目は、一般C1九（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山本政聡騎手（6戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るハハノエガオを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月19日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1八（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山本政聡騎手（7戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のサンエイインパクトを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

4歳（2016年）

1月10日、中2週で迎えた20戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、くずまき高原牧場冬まつり賞（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のラッキーゴールドに1馬身1/4の差をつけて7勝目を手中に収めた。

3月19日、中9週で迎えた21戦目は、春の扉賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は山本政聡騎手（8戦4勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月2日、中1週で迎えた22戦目は、希望郷いわて国体開催記念盛岡市賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本政聡騎手（9戦4勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したグエンザップに3/4馬身届かず2着となった。

5月4日、中4週で迎えた23戦目は、岩山公園賞（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山本政聡騎手（10戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったエアラギオールにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中3週で迎えた24戦目は、三陸山田港宇野商店生うに杯（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本政聡騎手（11戦4勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイルポスティーノを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って8勝目をマークした。

6月12日、中1週で迎えた25戦目は、ねむの木賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本政聡騎手（12戦5勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた26戦目は、ジューンカップ（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山本政聡騎手（13戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。