ダンツカナリー（2010年生、母レディストロベリー）

ダンツカナリー（2010年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋カナリア」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時18歳）と交配したレディストロベリーが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は富田恭司。戦績は、中央平地27戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2014年の知立特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、富田恭司から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、山元哲二によって1,155万円で落札された。11歳のとき、矢野牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、北洋牧場によって88万円で落札された。

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

6月17日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったエーシントップに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3歳（2013年）

4月27日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタケショウナデシコに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月19日、中2週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

6月8日、中2週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったイリュミナンスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の志摩特別（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドマイヤキンカクを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月17日、中3週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

4歳（2014年）

1月19日、中8週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のエーシンマイェスタを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

2月22日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

6月28日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

8月3日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったコンサートレディにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中2週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

8月31日、連闘で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

11月22日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（5戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2015年）

1月18日、中2週で迎えた22戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

2月22日、中4週で迎えた23戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

5月23日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた25戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

6歳（2016年）

7月17日、約13か月の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた27戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。