ダブルハピネス（1997年生、母エンジェルクロス）

ダブルハピネス（1997年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のロイヤルアカデミーⅡ（当時10歳）と交配したエンジェルクロスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地28戦6勝2着3回、地方1戦0勝。2002年の武蔵野ステークス(G3)に勝利した他、2002年のシリウスステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴田政見厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

1月30日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

2月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、メイショウイダテンに3/4馬身交わされて2着となった。

3月19日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のキャプテンクックに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月16日、約9か月の休み明けで迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

4歳（2001年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた8戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月1日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のタヤスロイヤルに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4月28日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7月1日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の舞子特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に敗れた。

7月15日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で飯田祐史騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイリッシュリネンに7馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

8月25日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で飯田祐史騎手（7戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

9月30日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西脇特別（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったナカトップトウコウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月14日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るオースミステイヤーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて4勝目を手にした。

5歳（2002年）

4月28日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月23日、中7週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

8月10日、中6週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（8戦2勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアイアンリアリティに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月8日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の涼秋ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスターリングローズに半馬身届かず2着となった。

10月26日、中3週で迎えた23戦目は、G3の武蔵野ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルブライアンを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

11月23日、中3週で迎えた24戦目は、G1のジャパンカップダート（中山ダート1800m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

6歳（2003年）

5月31日、約6か月半の休養明けで迎えた25戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた26戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

7月27日、中4週で迎えた27戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた28戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（6戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

10月18日、中8週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた29戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。