アイリッシュリネン（1995年生、母Scanno’s Choice）

アイリッシュリネン（1995年2月25日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のMukaddamah（当時7歳）と交配したScanno's Choiceが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦2勝2着8回、地方1戦0勝。1998年の京都4歳特別(G3)で4着に入った他、1998年のマーガレットステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,500万円（125万×20口）で一口馬主が募集された。

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

1月31日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカイステージに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月22日、中2週で迎えた2戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたジムカーナ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

3月15日、中2週で迎えた3戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったエイシンジョーダンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月26日、中5週で迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったゲイリーキッスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下のあじさい賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4歳（1999年）

1月10日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムラカンムリに1馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

2月6日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたスカイサロン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

5月1日、中9週で迎えた11戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下のインディア・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったタイキスコーピオにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2000年）

1月29日、約8か月半の休み明けで迎えた13戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の筑前特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた15戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の伊勢特別（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

6歳（2001年）

5月20日、約14か月半の休み明けで迎えた16戦目は、西原玲奈騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西原玲奈騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったコスモアースにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、逃げるニホンピロハーレーを捕まえ切れず、6馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったダブルハピネスにねじ伏せられて7馬身差の2着に敗北した。

7歳（2002年）

3月30日、約8か月の休み明けで迎えた21戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月21日、中6週で迎えた22戦目は、名古屋チャレンジカップマーキュリー賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。