イグザルト（2019年生、母インドリヤ）

イグザルト（2019年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「歓喜する」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時7歳）と交配したインドリヤが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。2024年のトパーズ賞に勝利した他、2024年のサンタアニタトロフィー(ハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、シンボリ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、青山洋一によって3,348万円で落札された。

田中剛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月6日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は478kg。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい14着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた4戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

3歳（2022年）

2月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアリススプリングスにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月6日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のスターオブフェイスに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月27日、中2週で迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた9戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドゲイルを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

5月22日、中3週で迎えた10戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のレイワホマレに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月18日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの三浦特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のレッドゲイルに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋嶺ステークス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた13戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスのシャングリラステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上はD.レーン騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

4歳（2023年）

2月5日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したジレトールを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月11日、中4週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月14日、中8週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上はD.レーン騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月15日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったメタマックスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上3勝クラスのシャングリラステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では出色の末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2024年）

2月4日、中9週で迎えた22戦目は、4歳以上3勝クラスの白嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったコスタノヴァにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3月9日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

5月5日、中7週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのJRAウルトラプレミアムキングカメハメハカップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた25戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

7月31日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったデュードヴァンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月28日、中3週で迎えた27戦目は、フリオーソレジェンドカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

10月16日、中6週で迎えた28戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、マイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた29戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、トパーズ賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマザオに5馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。