タガノアスワド（2014年生、母エイシンミュー）

タガノアスワド（2014年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+黒(アラビア語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時14歳）と交配したエイシンミューが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。戦績は、中央平地10戦2勝2着2回。2017年のフローラステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

1月16日、デビュー戦は国分恭介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のロッキーバローズに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月19日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ファンディーナに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4月23日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で国分恭介騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月2日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分恭介騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で国分恭介騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、タンタグローリアに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月5日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で国分恭介騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のゴッドカリビアンをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（2018年）

1月13日、約5か月半の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で国分恭介騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

4月21日、中9週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

5歳（2019年）

4月29日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の精神でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のミエノウインウインを半馬身振り切って休養明けの一戦を物にした。

5月12日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三木特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西部スポニチ賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアンドラステに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

9月14日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

6歳（2020年）

1月13日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

6月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のダブルシャープを半馬身振り切って優勝

8月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（3戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

12月12日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

7歳（2021年）

1月16日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

2021年1月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。