ハシノグリーン（1989年生、母アローフアミリ）

ハシノグリーン（1989年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のグリーングラス（当時16歳）と交配したアローフアミリが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中沢ユキ。戦績は、中央平地29戦1勝2着2回、中央障害2戦2勝。主な勝ち鞍は1994年の障害5歳以上オープン。

経歴

デビュー前

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月9日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に敗れた。

4月18日、中5週で迎えた4戦目は、河北通騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で河北通騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

7月5日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアジテーションに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月1日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

8月15日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の奥尻特別（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたニュースヴァリュー決め手に屈してハナ差の2着となった。

9月13日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の木古内特別（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

10月3日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下の布引特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったミスターアローにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた16戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4歳（1993年）

1月17日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた20戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の北方特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝2600m 曇/不良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（8戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

9月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上500万下の仁山特別（函館芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（9戦1勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月12日、連闘で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の木古内特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（10戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（11戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた25戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

10月23日、連闘で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋康之騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月21日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋康之騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた28戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた29戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

5歳（1994年）

1月23日、中4週で迎えた30戦目は、障害5歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のブレスレットに3馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

2月6日、中1週で迎えた31戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のマキハタビッグに半馬身の差をつけて制した。