メジロライリー（1990年生、母メジロクインシー）

メジロライリー（1990年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時14歳）と交配したメジロクインシーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地25戦3勝2着5回。1993年のカーネーションカップ(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

8月8日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 雨/重）に出走。馬体重は440kg。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

3歳（1993年）

1月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シービーソヴリンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカミノトルーンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月20日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月3日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下の新緑賞（東京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマキノトウショウをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月22日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したハヤノキフジンを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月12日、中2週で迎えた10戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦2勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

9月26日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（10戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったセトレインボーを半馬身捉え切れず2着となった。

10月23日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（11戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（12戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったタイマルティーニにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月5日、中2週で迎えた15戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

4歳（1994年）

1月5日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（13戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

2月6日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（14戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（15戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったバウンティハンターにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月26日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（16戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハーバーサンライズを豪脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4月16日、中2週で迎えた20戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（17戦3勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた21戦目は、緑風ステークス（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（18戦3勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

9月24日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（19戦3勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

10月22日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず3着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（1995年）

2月25日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。