ノットフォーマル（2012年生、母リミッターブレイク）

ノットフォーマル（2012年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「形に拘らない」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴァーミリアン（当時10歳）と交配したリミッターブレイクが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着2回、地方2戦0勝。2015年のフェアリーステークス(牝G3)に勝利した他、2018年の韋駄天ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、千代田牧場から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、芳賀克也によって540万円で落札された。

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

7月6日、デビュー戦は黛弘人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイセイボニータに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月9日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトーセンラークに半馬身届かず2着に敗北した。

9月13日、中4週で迎えた4戦目は、2歳500万下のアスター賞（新潟芝1600m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で黛弘人騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず3着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

3歳（2015年）

1月12日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のローデッドを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

3月21日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（7戦2勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

5月24日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で黛弘人騎手（8戦2勝）。17頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に終わった。

8月2日、中9週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で黛弘人騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

9月12日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で黛弘人騎手（10戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で黛弘人騎手（11戦2勝）。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で黛弘人騎手（12戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた16戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず14着に終わった。

4歳（2016年）

4月23日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（13戦2勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

6月12日、中6週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた19戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた20戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（2017年）

4月16日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く粘り込んで、最後は2着のロイヤルストリートをハナ差振り切って久々に勝利を挙げた。

6月25日、中4週で迎えた25戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月30日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（5戦1勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた27戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（6戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

6歳（2018年）

3月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で江田照男騎手（7戦1勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

4月21日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた29戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（14戦2勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた30戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイメイプリンセスから2馬身差の2着となった。

6月17日、中3週で迎えた31戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は原田和真騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた33戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（2戦0勝）。17頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。9着に終わった。

8月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で原田和真騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

10月14日、中6週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原田和真騎手（4戦0勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。