サーマウント（2010年生、母レディバウンティフル）

サーマウント（2010年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「打ち勝つ、乗り越える」。毛色は鹿毛。種牡馬のMotivator（当時8歳）と交配したレディバウンティフルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地9戦0勝、地方28戦8勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年の早春賞(一般B1以下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ダーレー・ジャパン・ファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ノースヒルズによって1,102.5万円で落札された。

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

8月4日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

9月17日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2013年）

4月21日、約7か月の休み明けで迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 小雨/重）に出走。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、最後はコスモケリアと並んで6着同着となった。

5月12日、中2週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

6月23日、中2週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

4歳（2014年）

1月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

1月28日、中2週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた11戦目は、一般C2七八（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のベストフォンテンに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月20日、中2週で迎えた12戦目は、越生町のマスコット「うめりん」賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた13戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたケンブリッジアーサ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4月7日、中2週で迎えた14戦目は、一般C2一二（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したブレイクフォンテンにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月17日、中9週で迎えた15戦目は、一般C2一（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスターガーネットを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

7月17日、中3週で迎えた16戦目は、一般C2一（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックリバイバルに5馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

8月1日、中1週で迎えた17戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、へびつかい座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったマイソールネストを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月4日、中4週で迎えた18戦目は、初秋特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（7戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエリモブリーズを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

9月24日、中2週で迎えた19戦目は、ファビィサドル特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（8戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のベルモントレーサーを半馬身振り切って5勝目を手にした。

10月30日、中4週で迎えた20戦目は、フェイスフルホイップ特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（9戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

12月4日、中4週で迎えた21戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（10戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したモリデンバーグを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

12月16日、中1週で迎えた22戦目は、ディセンバースター賞（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（11戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマルモリロイヤルに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2015年）

1月16日、中3週で迎えた23戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、鯛ノ浦特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマートファミリアを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って7勝目を獲得した。

2月4日、中2週で迎えた24戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた25戦目は、早春賞（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（12戦6勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスコペルタに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月7日、中3週で迎えた26戦目は、’15ブリリアントカップ（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田利雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた27戦目は、報知新聞皐月杯（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（13戦7勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

9月17日、約4か月半の休養明けで迎えた28戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、池月・磨墨賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

11月20日、中8週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた29戦目は、バルタン店長杯（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（14戦7勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた30戦目は、東京スポーツ師走杯（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（15戦7勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

6歳（2016年）

5月24日、約5か月半の休み明けで迎えた31戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、tvkサブチャンネル中継開始記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の麻綿原特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中野省吾騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月15日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた33戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、スタールビー賞（大井ダート1700m 曇/不良）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

8月9日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた34戦目は、ハンデ戦の千葉日報賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は中野省吾騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

9月30日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、長月特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

11月4日、中4週で迎えた36戦目は、川崎ナイター競馬連絡協議会記念（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデ戦の樅の木特別（浦和ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（16戦7勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。