ゼンノスプーン（1996年生、母タガノスペシャル）

ゼンノスプーン（1996年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホリスキー（当時17歳）と交配したタガノスペシャルが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）井高牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2000年の鴨川特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、井高牧場から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、大迫忍によって535.5万円で落札された。

小原伊佐美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

1月31日、デビュー戦は小原義之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったオーディーウィンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月14日、中1週で迎えた2戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったマチカネキモッタマにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中5週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のブルーエンプレスに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月10日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のたちばな賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小原義之騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下のかきつばた賞（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小原義之騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシロキタロベルトに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

7月4日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で小原義之騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

4歳（2000年）

1月30日、約7か月の休養明けで迎えた9戦目は、5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で小原義之騎手（7戦2勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では見所を作れず14着に終わった。

2月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小原義之騎手（8戦2勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

4月1日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で小原義之騎手（9戦2勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

4月30日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で小原義之騎手（10戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のノットセルダムを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

6歳（2002年）

4月14日、約24か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の甲武特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小原義之騎手（11戦3勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

5月12日、中3週で迎えた14戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、逃げるシーパッションを差し切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6月1日、中2週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトウカイリザーブに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月16日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（12戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく3着に敗れた。