エムエスドン（2020年生、母アルマニンファ）

エムエスドン（2020年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のラブリーデイ（当時10歳）と交配したアルマニンファが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日高大洋牧場。2022年のライデンリーダー記念(地方重賞)に勝利した他、2023年の新春ペガサスカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日高大洋牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、森哲によって682万円で落札された。

竹下直人厩舎（愛知）へ入厩。

2歳（2022年）

6月10日、デビュー戦は岡部誠騎手を鞍上に据えて、2歳（名古屋ダート900m 曇/稍重）に出走。馬体重は470kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のターミバレンシアに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月23日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（名古屋ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったターミバレンシアに詰め切れず、3馬身差の2着に敗れた。

7月21日、中3週で迎えた3戦目は、2歳（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケアマネジャーに4馬身の差をつけて順当に勝利した。

8月18日、中3週で迎えた4戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の若駒盃（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のセレクトゴールド第1戦（名古屋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のダイユウファルクスを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

9月28日、中3週で迎えた6戦目は、2歳戦のセレクトゴールド第3戦（名古屋ダート1500m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、トリマゴクイーンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中3週で迎えた7戦目は、2歳オープンの弥富記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったセブンカラーズに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中3週で迎えた8戦目は、2歳地方重賞のゴールドウィング賞（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた9戦目は、ラサルハグェ特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月30日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、2歳地方重賞のライデンリーダー記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のヒロチャンをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

3歳（2023年）

1月17日、中2週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の新春ペガサスカップ（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったリストンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月28日、中5週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のスプリングカップ（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（10戦4勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の中京ペガスターカップ（名古屋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で岡部誠騎手（11戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた14戦目は、卯月昇竜戦（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で岡部誠騎手（12戦4勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の駿蹄賞（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は今井貴大騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

デビュー前

1歳のとき、日高大洋牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、森哲によって682万円で落札された。

竹下直人厩舎（愛知）へ入厩。

7月17日、デビュー戦は今井貴大騎手を鞍上に据えて、ゆり特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての2番ゲートからスタート。出走取消となった。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、山田祥雄騎手を鞍上に迎えて、穴子特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた17戦目は、3歳オープンのけやき杯（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は今井貴大騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた18戦目は、疾走特別（名古屋ダート920m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のゴールドスノーに2馬身半の差をつけて5勝目を獲得した。

9月22日、中1週で迎えた19戦目は、3歳オープンの秋の鞍（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

4歳（2024年）

2月28日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた20戦目は、木之前葵騎手を鞍上に迎えて、河豚特別（名古屋ダート2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた21戦目は、豊山特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木之前葵騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた22戦目は、萌芽特別（名古屋ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木之前葵騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

4月10日、中1週で迎えた23戦目は、土筆特別（名古屋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木之前葵騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた24戦目は、塚本征吾騎手を鞍上に迎えて、あすなろ杯（名古屋ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた25戦目は、のぼり鮎特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚本征吾騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のチームケミストリーに1馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

5月24日、中1週で迎えた26戦目は、桔梗特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で塚本征吾騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったインナーサンクタムにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月21日、中3週で迎えた27戦目は、付知峡特別（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で塚本征吾騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、イイネイイネイイネにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

7月4日、中1週で迎えた28戦目は、夏の大三角特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で塚本征吾騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

8月21日、中6週で迎えた29戦目は、望月洵輝騎手を鞍上に迎えて、真鰺特別（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた30戦目は、疾走特別（名古屋ダート920m 晴/良）に出走。鞍上は塚本征吾騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月18日、中5週で迎えた31戦目は、秋晴れ特別（名古屋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚本征吾騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた32戦目は、月影特別（名古屋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で塚本征吾騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。