ヒュウマ（2010年生、母Moravia）

ヒュウマ（2010年3月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「飛優馬。飛ぶように走り優れた馬になるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のAny Given Saturday（当時6歳）と交配したMoraviaが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地34戦5勝2着6回。2015年の大阪城ステークス(オープンハンデ)で3着に入った他、2013年の橘ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月18日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したヒルノクオリアにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月22日、中2週で迎えた3戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ジェネロシティーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2013年）

2月9日、中6週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたアドマイヤツヨシ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月16日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリオグランデをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

4月6日、中6週で迎えた6戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたアルバタックス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月20日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたシャイニープリンス決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月4日、中1週で迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたケイアイチョウサン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月28日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシルクフラッシュをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月8日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

4歳（2014年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のレッドジゼルをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

3月23日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

3月29日、連闘で迎えた17戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

6月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のリメインサイレントをハナ差振り切って4勝目を手に入れた。

7月26日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌競馬場グランドオープン記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

8月23日、中3週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のTVh賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月11日、中6週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

10月26日、中1週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のセキショウをハナ差振り切って優勝

11月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

12月21日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

5歳（2015年）

1月4日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。17頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

3月8日、中8週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入った。

4月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのモンゴル大統領賞（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦1勝）。17頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた31戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた32戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

10月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

11月1日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた34戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に終わった。