エングローサー（2015年生、母エンブレイス）

エングローサー（2015年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「(勝利を)独占する者」。毛色は鹿毛。種牡馬のトランセンド（当時9歳）と交配したエンブレイスが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土居牧場。2018年のユニコーンステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

6月18日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

7月30日、中2週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のイベリアに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月27日、中3週で迎えた4戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月7日、中5週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

11月26日、中6週で迎えた6戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したアンブロジオにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月16日、中2週で迎えた7戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

3歳（2018年）

2月24日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るアメリカンファクトを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

6月17日、中4週で迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

8月5日、中6週で迎えた11戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

10月6日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

12月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の春待月賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2019年）

1月27日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したハルクンノテソーロに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月17日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月27日、中9週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

6月2日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの三浦特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

5歳（2020年）

2月22日、約8か月の休養明けで迎えた19戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 小雨/重）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた21戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したレッドシルヴァーナを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

6月20日、中8週で迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したシャイニーロックを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月12日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのシンガポールターフクラブ賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

9月21日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2010メモリアルブエナビスタカップ（中京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

12月27日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上2勝クラスの春待月賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤井勘一郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

2021年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。