アメリカンファクト（2015年生、母Missamerica Bertie）

アメリカンファクト（2015年5月22日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+事実」。毛色は栗毛。種牡馬のSpeightstown（当時17歳）と交配したMissamerica Bertieが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦2勝2着5回。2019年のNST賞(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月26日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

11月5日、中9週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を炸裂させて、最後は2着のトーセンスティールに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月28日、中7週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のエスペランサ賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

3歳（2018年）

2月12日、中6週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた5戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、クレディブルに3/4馬身交わされて2着となった。

4月8日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したトキノパイレーツに3/4馬身届かず2着となった。

5月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、エングローサーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

8月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のオーロリンチェを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月18日、中1週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、ストロベリームーンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

10月20日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、ミックベンハーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2019年）

3月17日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の天王寺特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

5月11日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイウェイアムールに2馬身半の差をつけて制した。

6月9日、中3週で迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエアアルマスにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

8月18日、中9週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武藤雅騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったストロベリームーンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月21日、中8週で迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

11月30日、中5週で迎えた19戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた20戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6歳（2021年）

6月6日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた21戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

8月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた22戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの上越ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた23戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桶狭間ステークス（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

10月31日、中4週で迎えた24戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋嶺ステークス（東京ダート1300m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月11日、中5週で迎えた25戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

7歳（2022年）

2月6日、中7週で迎えた26戦目は、4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた28戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの大垣ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

7月10日、中6週で迎えた29戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの天の川ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

10月16日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に終わった。

11月26日、中5週で迎えた31戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのシャングリラステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8歳（2023年）

2月5日、中9週で迎えた32戦目は、4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月25日、中6週で迎えた33戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの春風ステークス（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

5月21日、中7週で迎えた34戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた35戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したエルバリオに3/4馬身届かず2着となった。

6月25日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上3勝クラスの花のみちステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

10月15日、約3か月半の休養明けで迎えた37戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

2023年10月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。