エイブルシンザン（1994年生、母アスピレーションズ）

エイブルシンザン（1994年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のミホシンザン（当時12歳）と交配したアスピレーションズが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額2,060万円（20.6万×100口）で一口馬主が募集された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

3月1日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 小雨/稍重）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったインターベンチャーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、タイキエルドラドに交わされて3馬身半差の2着となった。

4月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

4月20日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、キーボナンザにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月3日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレットルダムールを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月1日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で常石勝義騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で常石勝義騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイリッシュパークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

4歳（1998年）

1月18日、中5週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で常石勝義騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた11戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は常石勝義騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

3月29日、中3週で迎えた14戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、コンクパールに半馬身交わされて2着となった。

4月19日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は常石勝義騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦1勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のナムラシャングリラに2馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月31日、連闘で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

5歳（1999年）

1月9日、約7か月半の休養明けで迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。