ヤマニンシュクル（2001年生、母ヤマニンジュエリー）

ヤマニンシュクル（2001年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋砂糖（仏）」。2003年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時13歳）と交配したヤマニンジュエリーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ヤマニンベン牧場。戦績は、中央平地19戦4勝2着3回。2003年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)に勝利した他、2004年の秋華賞(牝G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

7月19日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスペシャルバッハに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月30日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったキョウワスプレンダにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

9月13日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレエスポワールを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

10月4日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月7日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンアルシオンを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って2歳女王の称号を勝ち取った。

3歳（2004年）

3月6日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

8月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月17日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、伸びてきたスイープトウショウ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4歳（2005年）

11月13日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（9戦2勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

12月11日、中3週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

5歳（2006年）

1月29日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月12日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のディアデラノビアに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

5月14日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（12戦3勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6月18日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（13戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

8月13日、中7週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（14戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったデアリングハートに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月15日、中8週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（15戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（16戦3勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。