ケイアイレオーネ（2010年生、母モストリマーカブル）

ケイアイレオーネ（2010年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋しし座（伊）」。毛色は芦毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時7歳）と交配したモストリマーカブルが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）富田牧場。戦績は、中央平地15戦3勝、地方21戦6勝2着4回、海外1戦0勝。2013年のジャパンダートダービー(Jpn1)で3着に入った他、2012年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)に勝利するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

8月26日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は524kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月23日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のティズトレメンダスに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月11日、中2週で迎えた5戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイロバリーをハナ差振り切って2勝目を手にした。

11月29日、中2週で迎えた6戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアップトゥデイトに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2013年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月30日、3歳G2のUAEダービー（アラブ首長国連邦・メイダンダート1900m）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、最後はサウンドトゥルーと並んで3着同着となった。

7月10日、中2週で迎えた10戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入った。

8月4日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月28日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナイスミーチューをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月3日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた13戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（10戦3勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（2014年）

1月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（11戦3勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。

3月9日、中5週で迎えた15戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（12戦3勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

6月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月17日、中6週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月4日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、5着に終わった。

5歳（2015年）

7月29日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったソルテに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月19日、中2週で迎えた20戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、ブルーチッパーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月8日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた22戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

6歳（2016年）

1月27日、中3週で迎えた23戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた24戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

4月5日、中6週で迎えた25戦目は、’16ブリリアントカップ（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（5戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のムサシキングオーに9馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

5月18日、中5週で迎えた26戦目は、S2の大井記念（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のクラージュドールに4馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

7月18日、中8週で迎えた27戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

10月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、S2の東京記念（大井ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月30日、中6週で迎えた29戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（9戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したセイスコーピオンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7歳（2017年）

1月3日、中4週で迎えた30戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場文男騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のクラージュドールを半馬身振り切って7勝目を手にした。

2月1日、中3週で迎えた31戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場文男騎手（11戦3勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた32戦目は、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で的場文男騎手（12戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のタイムズアローを3/4馬身振り切って8勝目を奪取した。

5月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、S2の大井記念（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で的場文男騎手（13戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月23日、約3か月の休養明けで迎えた34戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で的場文男騎手（14戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く持ち堪えて、最後は2着のトーセンハルカゼを3/4馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

11月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は13戦連続で的場文男騎手（15戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた36戦目は、S2のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で的場文男騎手（16戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したソルテにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8歳（2018年）

2月7日、中6週で迎えた37戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で的場文男騎手（17戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。