ブラストダッシュ（2005年生、母カルメン）

ブラストダッシュ（2005年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「爆破的なダッシュ」。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時17歳）と交配したカルメンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地21戦5勝2着4回。2011年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、目名共同トレーニングセンターから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、村上稔によって525万円で落札された。

佐藤正雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

2月10日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したプラティコドンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 小雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のナムラアルマダに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月12日、中2週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフサイチダイチャンを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月10日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

4歳（2009年）

12月26日、約20か月の休養明けで迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

5歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の安城特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたグローリーシーズ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3月7日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の熊野特別（中京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテツキセキに6馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

4月3日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハギノバロンドールをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月24日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたロードニュースター決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月6日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

11月27日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2010プロミネントジョッキーズトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

12月25日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2011年）

1月9日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したレインボーペガサスにクビ差届かず2着となった。

2月26日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（8戦2勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のエクセルサスをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

4月9日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（9戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた19戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（京都芝2000m 雨/不良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

7歳（2012年）

7月29日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、NST賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。