ナシュータック（2001年生、母パークヘアレス）

ナシュータック（2001年10月16日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「外国のゴルフコース名（米　マサチューセッツ州）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時10歳）と交配したパークヘアレスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地1戦0勝、地方22戦17勝2着2回。2005年の園田フレンドリーカップ(地方重賞)で2着に入った他、2005年の名港盃(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田輝也厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2003年）

11月27日、デビュー戦は安部幸夫騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュゴールド（名古屋ダート800m 曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のテンシノウオルデンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月23日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の千両特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールデンファンシに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

3歳（2004年）

2月7日、中6週で迎えた3戦目は、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

12月21日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、3歳戦のトナカイ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のデスペハードに1馬身半の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

4歳（2005年）

1月6日、中1週で迎えた5戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールデンファンシに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

1月18日、中1週で迎えた6戦目は、なずな特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のトップウォリアに1馬身半の差をつけて5勝目をマークした。

2月1日、中1週で迎えた7戦目は、日間賀島特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のサンドリームパワーに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月7日、連闘で迎えた8戦目は、こぶし特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジャックコンドルに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月14日、中4週で迎えた9戦目は、犬山城特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のワンダータイトルに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

4月11日、中3週で迎えた10戦目は、たんぽぽ特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安部幸夫騎手（9戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のタイガートシイエーに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5月2日、中2週で迎えた11戦目は、一般A4（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で安部幸夫騎手（10戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブイメールに4馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

6月2日、中3週で迎えた12戦目は、地方重賞の園田フレンドリーカップ（園田ダート1230m 雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で安部幸夫騎手（11戦10勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるシンドバッドを捕まえ切れず、約13馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中4週で迎えた13戦目は、地方重賞の名港盃（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は13戦連続で安部幸夫騎手（12戦10勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた14戦目は、やまゆり特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で安部幸夫騎手（13戦10勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバンナアンデルセンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

8月13日、中2週で迎えた15戦目は、サマースプリント（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で安部幸夫騎手（14戦11勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニッタレヴューに3馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

5歳（2006年）

6月9日、約10か月の休養明けで迎えた16戦目は、一般A5（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は16戦連続で安部幸夫騎手（15戦12勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパレスホークを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりの一戦を物にした。

6月23日、中1週で迎えた17戦目は、一般A5（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で安部幸夫騎手（16戦13勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のパレスホークに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月14日、中2週で迎えた18戦目は、一般A4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で安部幸夫騎手（17戦14勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したパレスホークを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月14日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は19戦連続で安部幸夫騎手（18戦14勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

9月6日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた20戦目は、地方重賞の姫路チャレンジカップ（姫路ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は20戦連続で安部幸夫騎手（19戦14勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

6歳（2007年）

7月13日、約10か月半の休養明けで迎えた21戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は21戦連続で安部幸夫騎手（20戦14勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のシルバーバニヤンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月31日、中2週で迎えた22戦目は、ひまわり特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で安部幸夫騎手（21戦15勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマツリダヒトミに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月20日、中6週で迎えた23戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、なでしこ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシンメイシロフネに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。