カイザーミノル（2016年生、母ストライクルート）

カイザーミノル（2016年2月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「皇帝(独)+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したストライクルートが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。戦績は、中央平地1戦0勝。2021年の京王杯スプリングカップ(G2)で3着に入った他、2021年のマイラーズカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、フジワラファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、吉岡實によって1,944万円で落札された。

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月15日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

3歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着を確保した。

2月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブラックバッジを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

6月29日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの御在所特別（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず4着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの青島特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のミアグアに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2020年）

2月1日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラスの花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったボッケリーニにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月23日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの春日特別（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月28日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの天神橋特別（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイケイハリアーを凄まじい末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

9月20日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのキタサンブラックメモリアル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5歳（2021年）

2月21日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの斑鳩ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトオヤリトセイトを3/4馬身振り切って優勝

3月6日、中1週で迎えた15戦目は、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4月25日、中6週で迎えた16戦目は、G2の読売マイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月15日、中2週で迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（2戦1勝）。17頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月29日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のルッジェーロに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月10日、中5週で迎えた19戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

6歳（2022年）

1月5日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したウインカーネリアンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

11月13日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（9戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

12月24日、中5週で迎えた26戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

7歳（2023年）

1月5日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月5日、中3週で迎えた28戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

6月25日、約4か月半の休み明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（11戦1勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

10月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず16着に終わった。

2023年11月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。