キャリックアリード（2019年生、母アイリッシュシー）

キャリックアリード（2019年1月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「北アイルランドの海岸にある吊り橋。母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキズナ（当時9歳）と交配したアイリッシュシーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のスパーキングレディーカップ（ホクトベガメモリアル） 3(Jpn3)で2着に入った他、2024年のエンプレス杯(牝Jpn2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、シルク・ホースクラブによって1,620万円で落札された。

シルクホースクラブにて総額2,800万円（5.6万×500口）で一口馬主が募集された。

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2022年）

6月12日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月21日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアコークローに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月23日、中8週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウィズザワールドに8馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2023年）

1月21日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカフェプリンセスに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月29日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの三条ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのTUF杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカズプレストを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

12月14日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、神奈川記念（JRA・NAR交流）（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴィブラフォンに3/4馬身届かず2着となった。

5歳（2024年）

2月7日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月4日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定Jpn3の兵庫女王盃（園田ダート1870m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月3日、中7週で迎えた11戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のスパーキングレディーカップ（ホクトベガメモリアル） 3（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったアーテルアストレアにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月5日、中8週で迎えた12戦目は、牝馬限定オープンの秋桜賞（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（4戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハクサンアマゾネスに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月4日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（佐賀ダート1860m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。