コパノリッキー（2010年生、母コパノニキータ）

コパノリッキー（2010年3月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。2015年にJRA賞最優秀ダートホース、2016年にNARグランプリダートグレード競走特別賞馬、2017年にNARグランプリダートグレード競走特別賞馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時11歳）と交配したコパノニキータが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地16戦6勝、地方17戦10勝2着3回。2014年、2015年とフェブラリーステークス(G1)を連覇した他、2014年、2016年、2017年とかしわ記念(Jpn1)を3勝するなど、G1級競走11勝を含む重賞13勝を挙げた。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

12月22日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。馬体重は520kg。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

3歳（2013年）

1月12日、中2週で迎えた2戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイナミックウオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

1月27日、中1週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウンドトゥルーに5馬身の差をつけて1番人気に応えた。

2月17日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月31日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロードクルセイダーをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

5月2日、中4週で迎えた6戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベストウォーリアに6馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月17日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

12月23日、中4週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2013フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4歳（2014年）

2月23日、中8週で迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のホッコータルマエを半馬身振り切ってダートマイル王の座を射止めた。

5月5日、中9週で迎えた10戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るセイクリムズンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてG1・2勝目を挙げた。

6月25日、中6週で迎えた11戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ワンダーアキュートに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月3日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、Jpn1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のクリソライトに3馬身の差をつけて3つ目のG1タイトルを獲得した。

12月7日、中4週で迎えた13戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

12月29日、中2週で迎えた14戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ホッコータルマエに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2015年）

1月25日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のグランドシチーに4馬身の差をつけて5つ目の重賞タイトルをつかんだ。

2月22日、中3週で迎えた16戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のインカンテーションを半馬身振り切って4つ目のG1タイトルをつかんだ。

10月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた18戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のサウンドトゥルーに2馬身半の差をつけてG1・5勝目をマークした。

12月6日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

12月29日、中2週で迎えた20戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6歳（2016年）

2月21日、中7週で迎えた21戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るソルテを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけてG1・6勝目をマークした。

6月29日、中7週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた23戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のノンコノユメに3馬身半の差をつけて7つ目のG1タイトルを手にした。

10月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベストウォーリアに1馬身3/4の差をつけて8つ目のG1タイトルを手に入れた。

11月3日、中2週で迎えた25戦目は、Jpn1のJBCクラシック（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた26戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

12月29日、中3週で迎えた27戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

7歳（2017年）

2月19日、中6週で迎えた28戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦5勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のインカンテーションに2馬身の差をつけてG1・9勝目をマークした。

10月9日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るノボバカラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて10個目のG1タイトルを手中に収めた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた31戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたニシケンモノノフ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

12月3日、中3週で迎えた32戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（9戦5勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着を確保した。

12月29日、中3週で迎えた33戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（10戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサウンドトゥルーに3馬身の差をつけて11個目のG1タイトルを獲得した。