ゴールデンアワー（1987年生、母マエコウリニア）

ゴールデンアワー（1987年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時10歳）と交配したマエコウリニアが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地36戦7勝2着8回、地方2戦0勝。1992年の産經大阪杯(G2)で2着に入った他、1994年の新潟大賞典(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月17日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のノースヒルオーに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着を確保した。

11月25日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったニチドウサンダーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

3歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアグネスフローラに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月18日、中4週で迎えた7戦目は、4歳500万下のこぶし賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は8戦連続で岡潤一郎騎手（7戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のメジロネルソンに1馬身3/4の差をつけて制した。

3月25日、中2週で迎えた9戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず16着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡潤一郎騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた11戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（9戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったシンノーブルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（10戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（11戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（12戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたオラトリオ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（1991年）

5月11日、約10か月の休み明けで迎えた16戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（13戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

6月15日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（14戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のトロナスキーを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

6月30日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（15戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したインディーボーイにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月13日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（16戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のグレンチェストをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

8月11日、中3週で迎えた20戦目は、伊藤栄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のスズポーラをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

9月7日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、スカイブルーステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（17戦4勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたアムルーズ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

11月2日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（18戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた23戦目は、P.エデリー騎手を鞍上に迎えて、’91ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブレエトワールをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

5歳（1992年）

1月5日、中4週で迎えた24戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

2月9日、中4週で迎えた25戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（19戦4勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた26戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（20戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた27戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（21戦4勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトウカイテイオーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月26日、中2週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（22戦4勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

6歳（1993年）

11月13日、約19か月の休み明けで迎えた29戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた30戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

7歳（1994年）

1月5日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG3の金杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

2月18日、中5週で迎えた32戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた33戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたシマノヤマヒメ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月17日、中3週で迎えた34戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマーベラスクラウンをクビ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

6月12日、中3週で迎えた36戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

8歳（1995年）

6月18日、約12か月半の休み明けで迎えた37戦目は、根岸良昌騎手を鞍上に迎えて、水無月特別（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた38戦目は、朝日岳特別（新潟(地)ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で根岸良昌騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。